障害者の介護サービス遊笑舎では、介護される側だけでなく「介護する側=保護者」へ、介護の休息=レスパイトケアを提供しています。障害者介護家族がレスパイトケアをご利用するまでのプロセスをご紹介できる範囲で解説です。介護疲れになる前に在宅介護者、その家族の方はご相談下さいませ。

レスパイトケア利用の動機(問題点)

30歳男性・知的障害。家族関係が悪化。本人が体調不良や意欲低下を起こしていた状況。

問題点は、本人の障害特性と家族の理解、家庭の経済状況だった。

本人の障害特定と家族理解については、家族と一定の距離が必要であること(本人の力の理解がなく、口論になってしまい、本人が落ち込んでしまう。)、知的障害がゆえ、情報の処理が苦手なこと(たくさんのこと言われるとわからなくなってしまう。混乱してしまう。)がわかった。あとからドクターからも同様の内容を伝えられた。

家庭の経済状況、本人、家族合わせての収入でなんとかやりくりをしている状況であったため、本人へある程度まとまったお金を準備することができず、グループホームの毎月の利用料も難しい状況であった。

障害者介護家族の課題抽出と解決提案

問題解決に向け、数回にわたり、ヒアリングを実施。

本人の障害特性の理解の難しさを感じながら、家族なり頑張ってきていることを再確認。

家族としては、本人のことが嫌いではないし、一緒に暮らして行きたいと考えいるものの、どうしていいのかわからない。

本人の言うことに振り回されてしまうことが疲れてしまう。といった本音を確認する。

【ヒアリングから見えた介護家族の課題】

・過去様々なことがあり、本人を育てることに苦労をしてきている。
・経済的に苦労をしてきている。
・できることなら、本人のことを見守りたい。
・本人と感情的に話をしてしまう。わかっていても。
・感情的に離れたい・出ていけと思うことがある(介護疲れにより)
・本人の言葉をすべて聞き入れてしまうことで、家族自身が気持ちに余裕がなくなり大変になってしまう。

一般的な福祉サービスでは、本人、家族の思いや状況の把握までできず、【短期入所(ショートステイ)】、【共同生活援助(GH)】を提案するところ。

しかし、本人、家族の状況から、いつでも会うことができる、連絡ができるといった自由度の高さが必要であることを理解した上で、双方のニーズの整理をすると・・・。

【本人・家族のニーズ】

 ・共同生活の場で生活をする。
 ・いつでも、連絡ができ、会おことができる。
 ・土曜日は、自宅で過ごす時間を設ける。
 ・お金の管理を本人と事業所で行う

上記のポイントを整理して、本人と家族をセパレートにし、問題解決への提供内容を説明する。

一緒にいることで、混乱を招くことがわかっているための配慮。お互い冷静に話を聞き、理解することができる。

【問題解決への提案】

結果的に提供内容はこちら

▶:家族支援・セカンドオピニオン
▶:共同生活型フルケア

上記2つのサービスにより、障害者介護家族の課題をご本人方々が克服できるようにヒアリングで問題の本質を可視化したことで必要な2点をクリアするサービスを提供。

家族が負担できる額が30,000円であったこともあり、家族との一定の距離を保つことができる。本人の特性を理解している事業所のスタッフが緊急時は駆けつけることができる。

【ご利用後の障害者介護家族の反応】

>:本人、家族は離れることで寂しさを感じつつも、本人自身は、体調不良の訴えもなく、混乱してパニックになる頻度も劇的に減った。

>:家族も経済的な負担が少なくすみんだこと、本人との適度な距離間で、接することができ、イライラするこも減ったと話す。

状況進捗により、拡充、縮小はバランスを見ながら計っていくとします。

最後に:問題と課題は別。分けられないから解決すべき本質を間違える

一般的には、本人の思いを聞き、ご家族に確認をしてサービスを決めるという流れ。今回のケースのように、本人が気持ちや情報の整理ができない状態であるというアセスメントができず、今あるサービスに当てはめるという支援者側の意向が強いことに気づくことができない。サービス業は、顧客ニーズに応えることであるはずなのに、提供側の意向が強いことが多いと感じている。

しっかりしたとアセスメント上で、本人・ご家族の気持ちの意向(ニーズ)に踏まえることが必要である。本人への意思確認をすることが必要なことは理解しているが、本人自身が気持ちや情報の整理ができないのに、家族との距離が必要ということだけ、あれだ、これだとサービスを進める。

本人自身も離れたいというものの、寂しさを感じていることにも気づかず、サービスを進めることが正しいと考えてしまう福祉事業者。ただただ混乱だけを招いていることにも気づかずにいる現状が見えたところで、本人の気持ちの確認、ご家族の気持ちの確認をもう一度行い、お互いの折り合いをつけるようにする。

今まで、頑張ってきたご家族の気持ちをないがしろにすることはできないし、ニーズではない。ご利用者の求めるニーズに応えることが必要。

必要なことはサービスの説明ではなく、本人・家族の気持ちを知ること。理解しようとすることである。

信頼関係とよく福祉事業者の間でキーワードのように出てくる。信頼なんて、簡単に築けるものではない。

まずは、相手を知ること、理解しようとすることが大事である。相手に興味を持つことが一番大事である。少し関わった程度で、その方のことや家族のことがわかるはずもない。そこに支援者として築くことが大事なことであると考える。

介護家族の気持ちを察しながら、場当たり的なサービスを当てはめるだけでは障害者の介護はまわらないし、物事の解決にならず。

気持ちの進捗はコントロールできない。お客様本位でも自制が効かない。自分たちもそうです。だからこそコントロールできないことにアプローチするのではなく、

お客様(介護家族と本人が)【課題を克服できる仕組み】【行動が変われる】を提供する、及びその様なサービス構築することで、物理的に行動や習慣が変わってこそ、障害者介護家族の問題は解決へ向かう。事業者の想いのたけ発信しているだけでは、何もならない。このスタンスで接する障害者介護の遊笑舎です。

障害者介護の家族、親御様の「休息も」必要。介護疲れになる前にご相談下さいませ。